2014年12月10日水曜日

番外編「はるとさんのつづき」|みんなで連続小説 Advent Calendar 2014


みんなで連続小説 Advent Calendar 2014はるとさんのつづきです。


まじめに書いたのはこちら「10日目|みんなで連続小説 Advent Calendar 2014 | note」です。




「18時20分かー。ちょっと遅くなっちゃったな..」
「先輩がくだらない話してるからなー」

彼女の最寄駅、都立大学駅に着くと申し訳程度のクリスマスツリーが輝いていた。
幸い改札は一つだけで迷うことはなったが、彼女の姿は見えなかった。
なぜかコサカはとなりにいた。

「なぜおまえがここに?」
「ぼくがいなかったら先輩たどりつけなかったじゃん。だめじゃん」

確かに道に迷った時案内してもらったが、ここまでついてくることはないだろ。

「帰れ!」

そう言うと彼女を探して目を周囲に向けた。

都立大学駅は、渋谷、代官山、中目黒、自由が丘にすぐ行ける立地ながら、駅前がそこまで発展しているわけでもなく端正な住宅街といった感じだった。
行き交う人も冷たい風に肩を丸めながら足早に去っていく。

クリスマスツリーなんて誰も見ていなかった。
そんなツリーを遠目に見ていたが、内心はかなりドキドキしていた。
うれしさのあまりLINEでスタンプを送り散らかそうと思ったが、やめた。
すぐに彼女が息を切らせてやってきた。

「ごめんなさい遅れちゃって..!あ..れ..?隣の方は?」

振り返ると満面の笑みのコサカがカサカサと手を振っていた。
同様している俺をしり目にコサカが話し出した。

「圭一さんの実質後輩のコサカです。以後お見知りおきをー!」

「え?じ、実質?..どうも..はじめまして」

「じゃあ、みなさんいきましょー!」

なぜかコサカが仕切る。
ななめ45度に歩くコサカを必死で帰らそうとしたが、彼女の優しさとコサカの強引さによって却下された。

コサカがオフ会で見せる話術を駆使して、ひたすら彼女に話しかけている。
時折聞こえてくる「やるじゃん」「最高じゃん」に頭をかかえた。
こいつのせいで台無しだ。

しかしそんな会話の中から少なからず彼女の情報を得ることができた。
彼女はこのあたりの街が好きらしかった。
かわいいお店がいっぱいあるしねっと笑った顔がとても印象的だった。






部屋に付くと、つい部屋を見渡すように観察してしまい怒られてしまった。

「もう、そんなに見ないで」
「あ、いやつい仕事柄で..」
「もう先輩はそんなだから彼女できないStyleなんですよー」

おれがコサカを怒っているさなか、彼女が嬉しそうにしているのが見えた気がした。
しかしコサカの口調はだれの影響なのか..。

彼女の部屋は、女性らしくいろんな色が使われている割に、まとまりがあって上手いなと感心した直後、急にめんどくさくなってモンハンをしてくなった。
幸い彼女もモンハンをやっているらしく、3人で別々に狩りに出かけた。
そう村クエだ。

(上手にやけましたー!)
肉が上手に焼けたらしい音が左右から聞こえてくる。
ふたりはなぜそんなに肉を焼き散らかしているんだろう。




一息ついて、ベッドの搬入について聞こうと思ったとき、
部屋の隅に申し訳なさそうに置いてある絵が目にとまった。

「その絵..テ..ケ...スン....?」


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