2014年12月8日月曜日

番外編「すぴかあやかさんのつづき」|みんなで連続小説 Advent Calendar 2014


みんなで連続小説 Advent Calendar 2014すぴかあやかさんのつづきです。



「天王寺かぁ」
外出から戻ると、パーティーの招待状が届いていました。

私の友人がよく天王寺てんのうじとつぶやいていたなと思い出したりしていると、
「圭一さん、パーティー行くんです?」
コサカが話しかけてきたのです。

なんとコサカは後輩で、プログラマーをしている関西人。
ことあるごとにオフ会に参加し、ありとあらゆる同業に顔を知られている、韋駄天コサカと呼ばれるほどの男なのです。

ふっとあらわれては、ビールを飲みほし、その会を席巻するさまは、人の仕業とは思えないほどなのでした。


「うーん…」
「もし行かないのであれば僕がかわりにいきましょうかー?」
さっそくコサカが責め立ててくるのです。
きっと参加したくてしかたないのでしょう。

「なぁ、コサカ」
「はい?」
「今週の日曜日、俺とおコーラしようか?」
コサカが俺との距離を空けました。
さすがの韋駄天。目にもとまらぬ速さでした。

「いや、なぁ?このパーティーに来るか?」
「えっ、まじっすか、行くこと山のごとしー!」
コサカの返事を聞き流しながら私は帰り支度をして、そさくさとその場をあとにしました。

「今日は家具搬入に付き合わないといけないんでな」
コートを着込み、聞かれてもいないのにそんなことをつぶやきました。
コサカからの返事はない。だが今夜は予定がある。

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